ステップ① ー計画書の提出ー
計画書は「有期労働者を正社員にするよ！」という宣言のような段階です。
計画届は会社の住所や代表者氏名、労働保険番号などの会社情報と
どのようなキャリアアップを予定しているか、目標はどのようなものかなどを記載して提出します。
この段階では特にハードルは高くないので、サクッと計画届を提出しましょう。
ステップ② ー正社員化ー
6か月以上勤務している有期雇用労働者を正社員にしましょう。
最初から正社員になることを約束している人や事業主の3親等以内の親族はダメです。
「正社員にする」というのには様々な要件があります。
①雇用保険の被保険者とすること
②就業規則などで正社員化制度を規定していること
③「有期労働者用の就業規則」と「正社員用の就業規則」が規定されていること
また、適用される就業規則が「有期労働者用の就業規則」から「正社員用の就業規則」に変更
になること
④正社員就業規則に「賞与または退職金制度」かつ「昇給」が設定されていること
⑤有期労働者のときより賃金が３％以上上昇していること
これらを満たしていない名ばかりの正社員では認められないので、きちんと網羅しておきましょう。
ステップ③ー支給申請ー
正社員にしてから6カ月経ち、賃金もしっかり払ったら支給申請をします。
支給申請に必要なものは
①申請書（様式第3号）と労働者の情報が記載された内訳書（様式第3号別添様式1－1と1－2）
②前に出したキャリアアップ計画書の写し
③転換前後の就業規則（パート用と正社員用）
④転換前後の労働条件通知書や雇用契約書
⑤３％上がってるかどうかを確認できる書類
⑥転換前後のタイムカード
※申請時に対象の労働者が離職していないことが条件です。
正社員にする、というところで色々な条件があり複雑なので大変で間違いやすい部分です。
わからなければ、渡邊事務所へお問い合わせください。